緑星囲碁学園の目的 緑星囲碁学園代表 菊池康郎

1.学園の目的
 「囲碁を通じて青少年たちの健全な育成を図る」
 一口で言えば、緑星学園の目的はこういうことです。 もちろん囲碁も強くなってもらわなければ困るのですが、ただ強くなるだけでなく囲碁に取り組むことによって同時に立派な人格を作り上げてもらう、という点が大切な目的です。芸事と呼ばれるほかの道と同じように、囲碁にはそうした値打ちがあると思うのです。
 けれども従来の学び方・教え方は、とちらかといえば技術偏重の嫌いがあります。技術はもちろん大事なのですが、技術を習得するためには「元」となるものが必要と思います。
 では並行して必要な「元」とは何でしょうか。それが次に述べる学園の基本方針なのです。

2.つよくなる元
@ 囲碁に取り組む基本姿勢を作り上げる
 囲碁に限らず、ひとつの道に進もうとするときには、当然次のような心構えが必要です。
 まじめさ
 やる気
 自主性
 礼節
 使命感
A 精神面を鍛え、強い心を作る
 精神力の主なものとして、次のような要素を鍛えます。
 根性
 パワー
 感度
 集中力
 忍耐力
 胆力
 「基本姿勢」と「強い精神力」、このふたつが学園の基本方針です。学び方を学び、その上で技術を習得していく、という方法です。これらの要素を集約して、学園では分かりやすく次のように定めています。
『心がけ10ヶ条』
■ 姿勢面
 まっすぐ
 まじめに
 ひとのなんばいも
 じぶんにまけない
 めいわくをかけない
■ 精神面
 へこたれない
 たるまない
 きあいよく
 てきぱきと
 れいせいに
 言葉でいえば簡単ですが、実行するとなるとなかなか大変です。しかし10ヶ条の要素は強くなるための土台ともいえるものですから、しっかりした元をつくらなければその上にいくら技術を積み重ねようとしても砂上の楼閣となるでしょう。
 一芸は万芸に通ず、という言葉がありますが物事に取り組む心構えとして10ヶ条のような点は共通するものがあると思います。では、どのようして以上のような土台作りをするのでしょうか。

3.基本姿勢
★ まじめさ
 当然、遊び半分ではいけません。純粋さが大切です。道にそれないことが大前提です。 成人していない特に小中学生は、学園から帰るときには必ず家に「今から帰ります」と電話をさせています。ゲームセンターや本屋、買い食いなど道草をせずまっすぐ家に帰ってもらいたいと思っています。
★ やる気
 強くなるためには3つの「」が必要です。「好」 「やる」 「根」の3つです。根気の説明は精神面の方に譲りますが、何事も上達するために不可欠の要素でしょう。
 好き ・・・ 好きこそものの上手なれ、ということわざがあるとおり、好きであることがなににおいても基本なのです。
 やる気 ・・・ やる気がないのにやっても始まりません。消化不良を起こすだけです。やる気が出てくるまで、待つしかありません。やる気は強さ、上達と相関しています。学園ではやる気を起こさせるために、目標を立てさせる、ということをやっています。「新年の目標」と題したレポートを年初に全員に出してもらっています。「今年は○○をする」 「自分は○○が足りない」という内容です。 書いたからには実行できるようにがんばるでしょう。
 地方合宿から帰ってきたときも、レポートを出させます。成果や収穫など、振り返ることで自分を見つめることができ、自分でも気づかないことを発見することもあります。私たちも子どもたちの成長を把握することができます。

(著書「緑星学園」から抜粋)